「医学」に関するみ言

2021年8月11日

「医学」に関するみ言

医学では、堕落によって生じた肉身の病気を治療するだけでなく、東西文化の和合を通して、東洋と西洋の葛藤までも収拾するという次元で、「統一思想」と「統一医学」を開発しなければなりません。東西思想と医学が合わさってこそ、今後、エイズのような難病を治せるようになるでしょう。韓国では、医学教育を全く受けていない農村の若者の中に、エイズのように現代医学でも治すのが難しい病を治せる特別な治療法を霊界から教えられた人々がいます。ですから、霊的世界の事実を認めなくなれば、大きな問題が起こるのです。(『平和経』553-4)

ギリシャ思想哲学からみれば、万宇宙はすべて闘争だとみるのです。お互いが怨讐だとみているのです。しかし、それは怨讐ではありません。堕落したので、堕落した結果なので……。共産主義理論である資本論や弁証法をみれば、闘争して発展するといいますが、そうではありません。闘争ではありません。

悪の菌も、その病原菌の前に天敵数匹がいるだけで静かになるというのです。天敵、分かりますか? 犬にとっての天敵はトラです。犬は、トラを見るだけで動きがとれず、震えながら犬小屋を求めて入っていくのです。天敵がいてバランスをとり、すべて消化していかなければならないということが分かっていないというのです。

今日の医者たちもそうです。病気を治すために切り取ってしまいます。それで、わたしが漢方医学と西洋医学を一つにするためにつくった統一医学というものは保護医学です。病気になる前に天敵の基盤を活用して防御することができ、手術しなくても根源的なすべてのものを解放することができると考えるのです。(「相対理想絶対圏宣布式」のみ言, 2003.5.10)

文ヨンヒョン長老が水澤里工場に通っていた時、鄭長老が会社の前に住んでいましたが、家の犬が早朝になると起きてワンワン吠えながら、どうしても止めないのです。この犬の天敵がトラであることを知って、トラの仮面をつけて「ワオー」というと、震えあがって犬小屋に入り込んで出てこないというのです。(笑い)

菌もそうです。今、ウィルスが流行っています。どんなに多くてもすべて天敵がいるというのです。サース(SARS)のようなものもウィルスです。風邪をひくと、ウィルスと戦いますが、ここで天敵を知りません。天敵を何匹かだけ入れると静かになるのです。天敵を知らないで、ギリシャ哲学を中心とする医者たちは強いものを作ってたたき殺そうとするのです。打尽にして捕まえて手術だとか何だとかするけれども、(ウィルスは)天敵だけに出会えば活動を中止して休むのです。

だから、私が東洋医学と西洋医学を合わせて天敵を発見させるのです。朴老人がいるじゃないか? 会ったでしょう? 「はい」 彼を中心として、それを発見して、戦うことなく消化することができる、自動的に吸収することができる体制を研究するのです。(407-83, 蕩減復帰摂理完成と天一国時代2003.5.13)

保護の基盤をもった生態環境と食物連鎖の奥妙さ

だからクリは中の実が落ちると薬です。動物が最も好きなのがどんぐりです。どんぐりとクリです。人も最も好きなのです。クリはいつもとげがあるでしょう? それからとげを支える皮があるでしょう? 次にむいていくと、また固い皮があり、綿のような皮があるでしょう? その中は苦いものがあるでしょう? 何段階ですか? 一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。六段階に行って初めて中のクリの実をみることができます。そのように保護しているのです。その皮は自動的に大きくなって、熟してから皮が開いて、上側から割れてきて、実が落ちるのです。私たちが好きなものは最後に落ちてくるのです。

柿のようなものは木で実って最後に落ちます。それは皮と実と種でできています。種を見てみると丈夫です。だから、完全に栄養素が切れてこそ落ちるので、植物の中で最も歴史が長いものが柿なのです。柿はそうです。また、柿は実がよく見えません。他の実は、花が咲いてそこに実が見えますが、柿は青いのです。柿の実は夏の間に真夏、秋を過ぎて…。秋の季節に入ると、色がありません。木の葉と同じです。また、濃いです。花が咲いても、花はそんなに際立ってはいません。花が咲いても中間にあって、実が侵害を受けないように保護をすることを知っているのです。

だから、柿の木は薬です。それは実も青いです。実を食べると、どれほど渋いでしょうか。それは、とって食べるなということです。そうして大きくなって黄色い色が出て完全に熟して皮が裂けることができる時になってこそ、内外が和して誰でも食べることができるのです。それらすべてのことは、薬の中の薬になるのです。

だから、漢医学で最も重要視するのがクリです。アメリカ人はクリを食べもしないでしょう? 実は食べるが、実に対してはよく知らないのです。実というのは大概針葉樹、松のように、高く成長して風が吹いても落ちないのです。だから、松の実のようなものはどれほど皮が固いでしょうか。

すべての自然自体が、育つ万物の生態環境自体が保護の基盤をもっているのです。人間が適切な時に食べて薬となるのです。それをよく選んで食べると薬になるのです。一年中、実を環境に和合させて食べるといいのです。漢医学では、環境に和合することができる材料を中心として薬をつくるのです。それを西洋人はわかりません。状態しかわかりません。

東洋文明と西洋文明が異なるのは何か? 東洋文明は総合的です。環境全体を和合して中心を立てる文明ですが、西洋人は自分の相手、相対基準だけをチェックするのです。鹿を捕まえる人は鹿だけを探して世界を回るのです。東洋人はウサギも捕まえ、すべてのものを捕まえるのです。(407-273, 第一イスラエル解放と米国の使命2003.5.20)

神様が抱かれる時、どのように抱かれるかといえば、男性はプラス性相なので神様のマイナス性相の側に抱かれ、女性は神様のプラス性相の側に抱かれて、完全に一つになるのです。

なぜ皆さんの心臓は左側にあるのでしょうか。医学博士、心臓学博士に問うてみる時、答える人がいないと思います。神が立っているとしたら、男性は左側に立ち、女性は右側に立つので、心臓と連結することは男性がやらなければならないので、それで左側にあると、原理的結論を下すことができます。

男性が神様の前に立つときに右側に立ちますが、神様の側からは左側になるのです。(笑い)「神様の左側ですか?(通訳者)」そうではないですか? 向かい合って立つので。

それで神が抱くなら、男性を左手で抱き、女性を右の手で抱きます。そうなるではないですか。そうすることによって回っていくのです。プラス、マイナス運動が始まるのです。それでこの宇宙が回るのです。それで回る時はどこからかというと、男性側から先に回るのであるから、女性は自然にこのように回るのが原則です。(135-156, 子女たちの行く道1985.11.12)

人間自体をよく見れば、人間は神様の王宮なのです。人間一人を研究することによって医学博士たちが何百万、何千万名と増えているのです。そうですね。今後、もっと医学博士たちが増えていくことでしょう。それは、人間にいまだ多くの神秘に満ちた内容が隠されているからです。それらを皆、開発しようとすれば、さらに数千万の博士たちが誕生することでしょう。このように、人間とはいかばかり複雑であり、いかばかり膨大な存在でしょうか。そのような人間が一人でに生じたという人は狂った人です。

このコップが自ら存在したと言うならば狂った人ですか、正しい人ですか? このコップが、そのままここに来たと言う人は狂った人ですか、正しい人ですか? (狂った人です)。

すべての存在は結果的なものであり、原因なくして存在するものはありません。(第二回「七・一節」1992.7.1)

病気とは何か、血液の循環がうまくいかない「回らない」立場に立っている、つまり塞がっているということだ。宇宙の原則世界において不合格品だから今から追い出せるのだという予告が病気だ。病気になったらなぜ痛いか、痛いから痛い、そういう話ではない。宇宙は保護力をもっている。宇宙には保護、反発の二つの作用がある。磁石にはひっぱる力と反発する力がある。即ち保護力と反発する力だ。自分に損害を与えるものには反発作用をするし、そして自分の利益となるものには吸収作用をするようになっている。それは宇宙の自体保護力である。だから宇宙自体はどういうものを保護するようになったかというと、完全にプラス、マイナスがひとつになって授受作用を完璧にするものは保護するようになっている。宇宙自体がね。

だから男、女たちが何故結婚するや、宇宙の保護力を高めるためである。なぜ国が、家庭がひとつにならなければならないか、宇宙のより多いものがひとつになることによって宇宙の保護力を結集することになるから、その家は栄えるしその国は栄える。その世界は栄えるようになっている。それは全部理論的だよね。そういう作用は目に見えないのだけれど、そういう運動をやっている。われわれの目には、南北通ずるその磁力線が動いているのが見えないけれど磁力線がそういう運動をしている。それと同じように人間においても宇宙においても、全てのその作用はどういうふうにするかというと、相対理想圏に立ったものを保護するようになっている。

授受作用の完璧になされている過程を通過するものには存在を保護して激励するようになっているのだけれど、そのように塞がった者には、宇宙保護力圏内の違反者であるからそれを反発力でもって宇宙圏外へ追い出すようになっている。だから、それを追い出す力が痛みに感じてくる。これは医学者も知らないね。その保護力の反発力が強い時痛みも激しくすぐ死んでしまったりする。破壊されてしまう。宇宙原則だよ。それで早くその塞がった所を開けばすぐ治ってしまうし、その時には再び保護するようになっている。簡単だよ。だから夫婦和合する家庭は宇宙総合保護力によって保護されるそういう立場に立つ。だから宇宙圏内に存在点の共につり合う力の作用を授受することによっていくらでも拡大することができる。だから家庭を中心として社会の重要な一員として認められる価値が高まる。なぜ高まるや、そういう宇宙的原則によってそういうふうにならざるをえない。分かりました?(はい)(神的愛の源、家庭的四位基台について1982.10.11)

ひげはなぜ生えましたか? 外部に出て活動しなければならないからです。ひげはとても暖かいです。だから、寒帯地方に行けば、ひげをすべて生やさなければならないのです。

また、耳をみてください。これは一層、二層、三層となって和音になるようになっています。万が一、これがこのように反対になっていたらどうなるかというのです。鼻が反対になったと考えてみてください。(笑い)

人間の体は神秘の王宮です。そのすべての面において今、数百万の医学博士がいますが、いまだに未知の世界が無窮無尽なのです。ところがそれがそのまま自然にできあがりますか? 狂った者たち、狂ったと言っても程度を超えています。そのように信じた人は殺さなければなりません。(笑い)殺さなければなりませんか、死ななければなりませんか。よく考えてみなさい。すみません。

意識が先です。だから、見えないものが最初に始まったのです。実在というものは、見えないものに対する環境的要素の相対的実体物なのです。原理で見れば、性相と形状です。人はその心に似ているというのです。見えない心に似ています。どこが主体かと言えば、体ではなく、心です。なぜ? 天地の理致がそうです。神様は見えないので、そこから始まるのです。(209-39, 真で永遠なる父子の関係と統一方案 1990.11.25)

薬とは何なのか? 相衝的な天敵が薬です。頭が病気になれば、天敵のしっぽを使えば、薬になるのです。漢薬の材料を探してみると、本当におもしろいです。薬というのは、東側で病気になれば、西側の端を治療するのが薬になるのです。 (325.148, 2000.06.30)

一九九九年に設立認可を受けた後、約四年間の準備を経て二〇〇三年、美しい山と湖が広がる京畿道加平郡の地に、「HJマグノリア国際病院(旧、清心国際病院)」が開院しました。

HJマグノリア国際病院は、単に一つの新しい病院を建てるということで始まったのではありません。病気を治療することを超え、真の意味での健康を実現するために誕生したのです。

健康とは、体の丈夫さだけを意味するのではありません。本然の人間は、心と体が調和して統一を成した存在です。そのため現代医学は、統一医学の観点から、新しく進むべき道を見いださなければなりません。統一医学は、真の愛と「原理」のみ言を基盤にしています。この新しい統一医学をどこよりも先駆けて開発し、実践しているのがHJマグノリア国際病院なのです。天の恵みである美しい自然に囲まれる中、様々な国から来た医師たちが父母の心情で、患者のケアを行っているのです。(人類の涙をぬぐう平和の母、247-248)

人間というのはね、怒るとか気持が悪いという環境に立つと非常に病気のようになるんだよ。怒りの気持とか、周囲が気持悪いようになった場合、これは細胞にも良くない沈澱物がたまる。それは医学的にもそんなんだ。だから憂うる者、苦悶したり悩む者は病気にかかる。自然的な計画だ。ひとつひとつつっかえていたものが大きくなって、それが遺伝して病気のようになる。

だからできれば人間は内心からほがらかに、皆なに向かい合わせる顔つきや態度のすべてがいい気持ちを持つようにね。それは人間生来の生活に出てくる実に重大な態度なんだね。そうやっていくと自分の顔も変わってくる。だから昔、日本の侍がひげなどはやしてね、そうすると表情が変わっていく。表情が変わっていくに従って自分の表情も変わっていく。だから宗教の必要さはそこにあるんだね。(アメリカ開拓の祝福夫人へ1975.3.18)

御旨の中で誇れる道がどんな道かというと、神の国を建設することにおいて、重要な責任を果たすということなのです。天国建設において重要な責任とは何か? それは、経済問題でも、科学問題でもなくて、人を導いて、神の民に正しく育て、神の忠臣・烈女とする、そのような責任を全うすることです。それが何かというと、将来統一教会の指導者になるということです。それで、今後君たちのような多くの若者が専門分野を勉強するにしても、一生懸命しなければなりません。大学は勿論出なければならず、更に修士コースへ行かなければなりません。色々な専門分野を、自分の特技、素質に合うように選びなさい。そうした後、共通に神学を卒業しなければなりません。だから、専門修士学位を取得した後、神学大学で二年ないし三年学んで、卒業しなければなりません。そのようにしようとすれば、たとえば医学へ進んだ人は、八年間勉強してやっと医学者になりますが、そのような人も皆来て、神学を勉強しなければなりません。(133-193, 共同運命体として一つになれ1984.7.10)

宗教人のような謙虚さで、既成医学と心霊医学を融合する能力を高めなさい(以下そのみ言、1987年2月3日、『祝福家庭』106号Autumn 2022, p94)

東洋では、死にそうなほどの病気になった人たちを深い山に連れていって、精神的なものを強める修養をさせることがあります。心が平安に満たされ病気を忘れるほどになり、そのような心の状態が続くと、時間はかかりますが少しずつ症状が改善されることがあるのです。患者と何か良いことを話したり、確信を与えたりしながら治療します。しかし、既成の医学を無視してはいけません。西洋医学を基本としながら、東洋医学的なものを用いるのです。(『祝福家庭』106号, p.94)

病気を治すとき、心理的な相談をする人が多いでしょう。霊的世界の影響を受けているのが、心理作用なのです。心理学は霊界の道案内人であり、霊的な力は心理的な世界よりも深いものがあるのです。心理学の世界を超越した、心霊世界に通ずる、新しい霊的な治療法を知ってほしいのです。本来の医者はそうなのです。そういう霊的な世界を形成する深い治療法があるのです。例えば韓国には医術を学んだあと、もっと深めるために3年、10年山に入って修行を積み、霊界と通じるようになって、薬を使っても治らなかったような患者の病気を治す医者がいるのです。また手当てするときには、霊界が作用して治療されるのです。物質世界を中心とした医学と、心霊医学をいかに融合させるのか、西洋の医学とアジアの医術をどのようにして連結させるのかということが鍵なのです。西洋医学では伝統的に、実験を通じて物質的に医学の研究を深めてきたのですが、人智を超えた力を動員して行う治療法もあるのです。統一教会(家庭連合)の医者は、それを成し遂げなければなりません。それによりもっと治りが早くなるのです。(『祝福家庭』106号, p.95)

医者は裕福ではいけません。心掛けて貧しく生きようとするとき、霊界が助けてくれるのです。天的医者が協助し、患者の病気が奇跡的に治ります。医者は人の生命を助ける仕事なので、いつも勉強して質素に生き、人の救いのために準備する宗教人のように、礼拝する生活と謙虚さが必要とされます。もっと深く祈りを集中して、天宙をつかまえ一つのところに集めていく能力が必要です。そうしなければ、本物の医者にはなれません。重症の患者を診るとき、よく考えることを繰り返せば、深い考えを得て処方できるときがあります。真の医者は、お母さんのような年齢の自分のお母さんのように、おばあさんが来れば自分のおばあさんのように、弟のような人が来れば自分の弟のように、そのような心情をもって迎えることが重要です。真の医者が一生そのように患者に尽くしてから霊界に行くと、たくさんの人々が来て尊敬されます。歓迎する人が多いほど、その医者は高い霊界に行くことができるのです。これまでの医学の伝統を、全て再評価し、再編成しなくてはいけません。病歴を確認し背景を理解するとともに、霊界もつかんで東西を一つにする、大きな医学革命がやってきます。皆で力を合わせてあなたたちの臨床経験や発見を通して、百科事典を作らなくてはなりません。例えば、腰痛が治るとき、その根本原因は何なのか、栄養療法、マッサージ、鍼灸、全部やってみて、集めて分析し研究するのです。(『祝福家庭』106号, p.95)